何重奏かわからない

ADHDで二次障害ありで他にもいろいろ

キャロルとの1年

この1年ずっと柿沼瑛子訳の「キャロル」byハイスミスを読んでいる。

映画をみてその映像美に感動し、翻訳版の表紙がエドワード・ホッパー、電子書籍あり!買わないわけがない。そしてこの1年ずっと外での待ち時間をキャロルを読んで潰している。

別に大して起伏のある話というわけではないのに全く飽きない。何度も何度も読み返している。ミセス・ロビチェクの場面は覗いて。映画と違ってテレーズの心情を読むことができ、あ、私テレーズのことあまり好きじゃないな~というのが新しい発見だった。それからキャロルの前愛人アビーとの関係も知ることが出来たのが良かった。なんとアビーは昆虫学者だという。STEM女子だーかっこいいーというのがアビーへの感想。私は舞台美術家のテレーズより昆虫学者のアビー派だ。キャロルは元家具屋オーナーだからテレーズとは舞台美術について話したりもするのかな、という想像もめぐらせたりした。